Courtepointe

【温もりのある生活⑧】

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女性の「布」に対する執着は万国共通かもしれません。
実際、私たちの店にいらっしゃる多くの女性のお客様からも「もっと布はあるかしら?」とよく聞かれます。
中でも「キルト」は宝石や芸術品にも匹敵する女性の永遠の憧れと言っても過言ではないでしょう。
今年の夏あたりから、私もフランスで仕入れたアンティーク端切れ布を使ってせっせとクッションなどの
小物を作っていますが、やはり、芸術面からして昔のフランス女性や職人たちが何ヶ月も掛けて製作した
芸術品(キルト)には適うはずがありません...

キルトの歴史は古代エジプトの時代にまで遡りますが、後にヨーロッパに伝わり、当初は防寒用として
発達し、人々は絵画のようなキルトの美しさに魅了され、次第に芸術品としても発展していったようです。
フランスを代表するキルト(技法)としては、主に①"Metelassage"、②"Pique de Marseille"、
③"Boutis"の3つが代表されます。

一般的によく目にする①"Metelassage"はベッドカバーなどに代表されるもので主に南仏プロヴァンス地方
で17世紀頃から作られるようになり、ほぼ同じ技法のものがイタリアのシシリーでは13~14世紀頃から
作られており、後にその文化がフランスに渡ったのではないかとされています。当時、キルトに使う綿は
エジプトやインド、遠く中国からのものが使われていたので、マルセイユ港に程近いプロヴァンスを中心と
する地域でキルトが作られるようになり、フランスを代表する技法が発展していったのかもしれません。

また、日本でも人気の高い美しい白いキルトに代表される②"Boutis"(プロヴァンス語で「詰め物」)は、
南仏にあるCalvissonという小さな町に美術館"La Maison du Boutis"があり、毎年、祭典が開かれる
程、世界的にも有名なキルトの一つです。中綿を入れずにステッチを施し、ステッチの間に綿糸を詰めて
凹凸を出すもので、通常のキルトよりも立体的にモチーフ部分を強調することができるのが特徴だそう
です。残念ながら、他のキルトや織物と同様にその芸術性の高さから貴族に好まれたこともあり、フランス
革命時にその多くが破棄されてしまったという悲しい歴史があります。
Maison du Boutis

アンティークは、その歴史(ルーツ)を知るきっかけを与えてくれ、また、長い間人々に愛用されてきたから
こそ醸し出されるアンティークならではの温もりや愛着を楽しむことができるとっておきの贅沢です。

当店HPのオンラインショップでも、フランスから直接、厳選してきた美しいアンティークキルトを幾つか
扱っておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
<詳細はこちら>

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プロフィール

Author:auborddeleau
東京でのアスファルトの生活から軽井沢の森の住人となり、アンティークディーラーとしての経験もあった日仏ハーフの夫と共に何度もトラックで南仏を中心にフランス各地を周り、現地の人々が長年大事にしてきた一点もののアンティークやブロカントを買い集め、軽井沢の森の中でフレンチアンティークショップ"Au Bord de l'Eau(水のほとりで)"を開くこととなりました。
日本でアンティークというと少し敷居が高い印象がありますが、古いものを大切にする(古いものに価値を見出す)フランスでは、プロだけではなく一般の人々が週末アンティーク市や郊外のブロカントを巡り、お気に入りの1点ものを見つけ、新しい物と上手く調和させながら生活の中に取り入れるのが一般的です。
決して煌びやかではありませんが、ひとつひとつ自分たちの心に響いた品々を集めましたので、その中から"Favori(お気に入り)"を見つけていただけたら幸いです。


軽井沢のフレンチアンティーク
オ・ボール・ドゥ・ロー
"Au Bord de l'Eau"

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